2020-01-01から1年間の記事一覧

仏陀がいう空とは生滅の法

仏教の根幹を『空』『無我』『縁起』と思っている人が多いのですが、そして大乗仏教の国日本ではそのように教えられてきたのですが、歴史上の仏陀は本当にはどう説いたのでしょうか。 まず、最古層の仏典スッタニパータには、『空』はほとんど出てきません。…

現実を変えるか現実遊離か

koboyuki (27.82.211.253) 2020-10-02 20:19:14 ショーシャンクさんこんばんは。お久しぶりです。精神世界系、スピリチュアル系、宗教系、におかしな人が多いのは結局は、やはり現実逃避したいのではないかと思います。 厳しい現実、未熟な自分から逃げたい…

仏教は本当に人を救えるのか

ずいぶん前から、非常に疑問に思っていたことがあります。 それは、仏教(仏教に限らず、宗教、哲学、精神世界、スピリチュアルなど)にのめり込んでいる人の方が人格的におかしい人が多いということです。 むしろ、自分の利益ばかりを追求している人、自分…

仏陀の優しさ

大パリニッバーナ経(パーリ涅槃経)に印象的な場面があります。 仏教の真髄に迫る記述でもあります。 ブッダは2本のサーラ樹のあいだに近づくと、4つに折られた衣を敷いてもらい、その上に臥した。右の脇を下に向けて、右足の上に左足を重ねて。その姿は伏…

禅定至上主義は間違い

仏陀は出家してすぐ、アーラーラ・カーラーマ仙人の弟子になり、『久しからずして』無所有処に達します。 しかし、その無所有定は『この法は智に導かず、覚に導かず、涅槃に導かない。わたしは、この法を捨てて、さらに無上安穏の涅槃を求めるべきである。』…

真摯な人とそうでない人

高原 (126.42.33.248) 2020-09-23 20:40:21 ショーシャンクさん、こんばんは。 石飛道子さんは理路整然と話される良識的なかたで、ご自分の分もわきまえて驕ることもない、お話も上手でとても感じの良い女性だと思います。 14経を一文字も漏らさないつもり読…

八つの詩句の章のことでしょう

高原 (126.42.33.248) 2020-09-21 02:01:44 ショーシャンクさん、こんばんわ。 少し疑問があるのですが、よろしいでしょうか。 先日、ショーシャンクさんと石飛道子さんのやりとりを読んでました。法華経が題材になっていました。 その中で、石飛道子さんが…

仏陀はヴェーダを否定したのか

仏教徒は、バラモン教あるいはヒンドゥー教を非常に嫌います。 これは、部派仏教も大乗仏教も変わりません。 あたかも、仏教はバラモン教の全否定で成り立ってるというように思われています。 しかし、本当にそうでしょうか。 仏陀の死後2500年が経った…

正法眼蔵

ターボーさんの質問の 道元『正法眼蔵 法華転法華』の色即是空の転法華ありの前後の文章はこうです。 色即是空の転法華あり 若退若出にあらず 空即是色の転法華あり 無有生死なるべし 在世というべきにあらず 滅度のみにあらんや この文言で見る限りは、 色…

無我説によって

質問4)道元が色即是空の転法華あり、空即是色の転法華ありというような事を言っていますが両者は違うと思いますか? つまりこの世の見え方、世界観が違ってくるのかどうかということです。 最近禅の世界を調べていて二系統あるのは確実だなと思ってきてい…

最高の非想非非想定も

ターボー (182.158.73.229) 2020-09-08 19:16:21 ショーシャンクさん、お久しぶりです。お元気でしたか? 相変わらず携帯やiPadからはショーシャンクさんのブログに書き込めません。 書き込もうとするとmismatchと表示されます(笑 本当です) 一昨日も漫画…

ヤージュニャヴァルキヤとゴータマ・シッダッタ

ヤージュニャヴァルキヤは自己(アートマン)を心臓の中の虚空に横たわっているという言い方をしている箇所があり、ここは残念なところです。しかし、私は、仏陀(ゴータマ・シッダッタ)が最も影響を受けたのはヤージュニャヴァルキヤだと考えます。仏陀の…

レス

高原 (126.42.33.248) 2020-09-02 20:19:38 ショーシャンクさん、こんばんわ。 法華経の論文、読みました。法華経は年代的にかなり早いのでそうだとは思います。大乗仏教と大衆部との関係については、以前は関係性を疑問視する論議が多かったのですが、今は…

山林に住む比丘と里に住む比丘

インドでは、古代から、山林や郊外に住む修行者と村に住む修行者の対立があったという論文を見つけました。 里から離れて一人修行する者と里の近くで仲間と修行する者とが分かれて対立していたという指摘です。それはヴェーダの時代からバラモン教にもあり、…

仏教史最大の謎

高原 (126.42.33.248) 2020-08-28 01:30:52 ショーシャンクさん、こんばんわ。 少し資料を読んでみてましたが、部派仏教の大衆部は規模が格段に小さく、弱小だったことが書かれてました。おっしゃっている通り、5~6世紀に時代が移ってもインドでは大乗仏教…

グレゴリー・ショペン『インドの僧院生活』

グレゴリー・ショペンの『大乗仏教興起時代 インドの僧院生活』は非常に面白い本です。 この本の219ページの見出しは『世尊も舎利弗も大迦葉もみな金持ちだった』です。 『アヴァダーナ・シャタカ』には『仏陀世尊は、有名で金持ちで、衣、鉢、寝具、薬、…

仏教史が覆る

高原 (126.42.33.248) 2020-08-23 15:14:01 ショーシャンクさん、こんにちは。 グレゴリーショペンなる方の名は聞いたのは初めてで、どういう人物かとも分かりませんが、グレゴリーショペンの記事を見ていて「大乗仏教は5~6世紀の中国で体系化され、インド…

グレゴリー・ショペンの説では

グレゴリー・ショペンの説をざっくりと解説したブログ記事がありましたので載せます。 従来の仏教のイメージが崩壊します(笑) 上座部仏教(小乗仏教)も大乗仏教も。 ・いわゆる”小乗”教団 ……財産を捨てて出家し静かに瞑想ばっかりしてる というイメージは…

仏陀の真意を甦らせるとき

ひだ (124.24.195.46) 2020-08-19 20:23:40 「仏教についてのひとりごと」ようやく全部読ませていただきましたが、またあらためて分かりやすくまとめていただき、本当に本当に感謝です。ありがとうございます。 ひださん、ありがとうございます。 歴史上の仏…

縁起

今まで、歴史上の仏陀が本当に言いたかったことを探求してきました。 そして、仏陀の真意は、今伝わって解釈されている仏教とは全く違ったものであることがわかりました。 仏陀の真意の根本は、 yam kinci samudaya-dhammam sabbam tam nirodha-dhammam. 生…

四禅定

定には、色界定と無色界定があります。 色界定=四禅定 【初禅】 諸欲を離れ、諸不善法を離れ、尋あり、伺あり、 離から生じた喜と楽とある初禅を具足して住す。 【第二禅】尋と伺とが止息し、内心が浄くなり、心が統一し 尋なく、伺なく 定から生じた喜と楽…

私のブログ一覧

『人生についてのひとりごと』 https://shawshank-blog.hatenablog.jp/ 『仏教についてのひとりごと』 https://shawshank-blog.hatenablog.com/ 『引き寄せの法則の奥義』 https://shawshank-blog.hatenadiary.jp/ 『株についてのひとりごと』 https://shaws…

高原さんからタキタロウさんへのコメント

高原 (126.42.33.248) 2020-08-01 19:36:04 ショーシャンクさん、タキタロウさん、こんばんわ。 タキタロウさんは「教えてやる」圧の強い人なので、どんな凄い方なのかと、こちらも圧倒されますが、おっしゃっている中身が少々薄いのが残念です。 例え経典に…

法を見るものは私を見る

タキタロウ (58.183.206.23) 2020-07-29 05:35:37 前回の投稿は、議論のためではなく、修行論で欠けている視点があるのではないか、ということを言いたかったのですが、 やはりいろいろ説明不足があったようです。この投稿も議論ではなく、疑問点を順次説明…

非我の理法と

タキタロウ (58.183.206.23) 2020-07-22 12:45:35 ショーシャンク様。初めまして。 興味あることを書かれているので、 飛び飛びながら読ませていただいてます。 七科三十七道品を取り上げているのは良いことだと思います。 ただ、「仏陀はなぜストゥーパを作…

相応部経典9

第3集存在の構成要素の集 第1篇存在の構成要素についての集成 第1部根本五十第5章第7節 ソーナよ、いかなる沙門・バラモンであれ、無常であり、苦しみであり、変化する性質の身体(色)をもとにして、私は優れているとか、わたしは同等であるとか、わた…

仏陀はなぜストゥーパを作らせたのか

仏陀の教説から見て、私が最も疑問に思うのは なぜ仏陀は、死の直前、自分の遺骨を納める塔(ストゥーパ)を作り礼拝するように言ったのか、ということです。 仏陀の教説からして、『肉体は私ではない』ということがその根本です。 また、火葬して遺灰を川に…

自費出版

ひだ (124.24.195.46) 2020-07-11 16:53:43 ショーシャンク様 いつも有益な記事をありがとうございます。 記事を拝読させていただいておりますと、随所に「自費出版」のことが出てまいります。もしすでにご本を出されておられるのでしたら、是非とも読まさせ…

相応部経典8(法を島とせよ)

相応部経典第三集 存在の構成要素の集 の中の 『自分を島とすること』は非常に重要です。 自分を島とし、自分を拠り所として、他を拠り所とせず、真理(法)を島とし、真理(法)を拠り所として、他を拠り所とせずにいなさい。 自分を島とし、自分を拠り所と…

幻想を剥がして肉体を見ると

ひだ (124.24.195.46) 2020-07-06 20:10:09 ありがとうございます。 「生苦」が「生きる苦しみ」だとしたら、その中に「老苦」「病苦」は含まれてしまうじゃないか、と以前から思っていました。 ショーシャンクさまのこの説明でスッキリしました。 いま、少…