グレゴリー・ショペンの説をざっくりと解説したブログ記事がありましたので載せます。
従来の仏教のイメージが崩壊します(笑)
上座部仏教(小乗仏教)も大乗仏教も。
・いわゆる”小乗”教団
……財産を捨てて出家し静かに瞑想ばっかりしてる
というイメージは大間違い。
僧たちはいかに財産を貯めるかに腐心し、それが悪徳でも
なんでもなく所有財産が多いほど徳が高いとみなされた。
カネ勘定をして請求書を切ったり、病人の世話や葬式をしたり、
という「人間くさい」生活をしていた。
・大乗教団
……紀元2~3世紀頃のインドでは、大乗仏教が隆盛だった、
というイメージは大間違い。
中国で大乗がインテリ受けしていた頃、インドではまるでダメ。
大乗は嘲笑・あざけり・侮蔑の対象であり、
大乗の人々は小乗を罵倒しつつ悪戦苦闘する戦闘的な少数派だった。
大乗は5~6世紀にようやく碑文に登場するが、
それは従来仏教を知らない辺境のド田舎であった。
あまりにも従来のイメージとはかけ離れたものなので、かなり補足が必要だと思います。
個人個人がお金儲けに走っていたのではなく、サンガとして、利息を取ってお金を貸したりすることで資産の運用をしていたということです。
このことからわかることは、仏陀が目指した出家とは、清貧ではなく、修行に専念できる環境作りだったということです。
修行の妨げになるものを排除していった結果、膨大な戒律が作られたということでしょう。