第3集存在の構成要素の集
第1篇存在の構成要素についての集成 第1部根本五十第5章第7節
ソーナよ、いかなる沙門・バラモンであれ、無常であり、苦しみであり、変化する性質の身体(色)をもとにして、私は優れているとか、わたしは同等であるとか、わたしは劣っていると見るならば、ありのままに見ていない以外の何ものであろうか。
無常であり、苦しみであり、変化する性質の【受・想・行・識】をもとにして、私は優れているとか、わたしは同等であるとか、わたしは劣っていると見るならば、ありのままに見ていない以外の何ものであろうか。
同じく、第10節
修行者たちよ、身体を根源的に省察し、身体が無常であることをありのままに見なさい。
身体を根源的に省察し、身体が無常であることをありのままに見る修行者は身体を厭う。
喜びが尽きるので貪欲が尽きる。
貪欲が尽きるので喜びが尽きる。
喜びと貪欲が尽きるので、心が解脱し、よく解脱したといわれる。
この【根源的に省察する】という言葉は重要です。
根源的に省察すれば、無常であることをありのままに見ることになります。
これは四念処の時の見方でもあります。