2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

天上天下唯我独尊

私は、『天上天下唯我独尊』の伝説は、仏陀が成道してから初めて遇ったウパカに対して答えたときの偈から来ていると思っています。【われは一切勝者、一切知者である。一切の法のために縛せられず、すべてを捨てて、渇愛尽きて解脱した。みずから覚りて誰を…

縁起

仏陀の説いた縁起とは、苦の縁って起こる原因のことです。これあればかれがあり、これが生じればかれが生じこれがなければかれなく、これが滅すればかれが滅す この四つの定理を使って、苦の原因を究明していきました。苦の消滅を目指して出家した仏陀は、こ…

十無記

>質問の主旨からはずれますが、私はこの「無常・苦・非我」が真理として観るべきものであるかどうか疑問に思っています。もし真理ならなぜ十無記の中に「“世界が無常である”とは、わたくしの記説しなかったことである。」が入っているのか?マールキヤプッ…

集諦

>ところで、お伺いしますが、四諦の集諦には三種の渇愛の集まるさま(ようす)が説かれ、滅諦には三種の渇愛の滅するさま(ようす)が説かれています。この渇愛(煩悩)と無常・苦・非我はどのように関係づけられているとお考えでしょうか。よろしければご…

八正道

相応部経典45.1『無明』にこうあります。 比丘たちよ、無明がまずあって無明に従う無智者によって邪見が生じる。邪見によって邪思が生じる。邪思によって邪語が生じる。邪語によって邪業が生じる。邪業によって邪命が生じる。邪命によって邪精進が生じる…

四念処

『涅槃へ至る一乗道』と歴史上の仏陀が言った四念処について、今の時点での私の解釈を書きます。あくまでも私独自の解釈ですので、全く間違っている可能性も高いですが、今思っているところまで書いておきます。私は、四念処観とは、身・受・心・法において…