面白い動画を見つけました。
スマナサーラが大乗仏典について語っています。
質問は般若心経についてでしたが、スマナサーラは大乗仏典でも特に法華経には内容が全くないと言っています。
他の大乗仏典には少しではあるけど内容があるけど、法華経には全くないそうです。
さんざんな言われ方ですが、
確かに、そう思う人は非常に多いですね。
法華経を熱烈に信仰する宗派の人は、法華経は最高ですごい経典だと教え込まれているので、すごいと思い込むようにしてるでしょうが、そうでない自由な立場の人が直接法華経を読んでも内容がどこにあるのかわからないというのが本音でしょう。
白隠でさえ、若いときに法華経を読みましたが、内容が全くないとして捨ててかえりみなかったのですから。
法華経が最高の経典とする宗派を信仰している人でも、どこがそんなに凄いのか実感している人は極めて少ないと見ています。
宗派の教学では、二乗作仏だから凄いとか久遠実成だから凄いとか言われているでしょうけど、実感は伴わないでしょう。
さて、この動画でスマナサーラは法華経についてこう言っています。
『法華経は、大乗仏典の中では一番作品的には悪い作品ですね。
文学的にも。
一人ではなく、誰か誰か書いて足して足してできたから、初めから一貫性がないんですよ。
これから何か言ってやると言って経典が始まるんですよ。
しかし、それが何かというのがわからないうちに終わるんですよ。
腹が立ちます。
だって結構長いんだから。
何も言っていない。
脱線脱線脱線物語、脱線物語、脱線物語で終わり。
それで最後書いた人が、これに気がついたんです。
気がついて、大事なことを書かなくては経典として成り立たない。
だから、一番、低次元的な手段を取ったんです。
この経典を侮辱すると頭が七つに割れるぞ、と。
それを読んだ瞬間から、私はめちゃくちゃ侮辱してるんです。』
何とも凄い言い方です。
しかし、スマナサーラの率直な感想だと思います。
スマナサーラはこの動画で、キリスト教などの一神教についての矛盾もズバリと言っています。
ここまではっきりと言葉にしなくてもそれに近い思いを抱いている人は多いでしょう。
次の稿で、このスマナサーラの言葉について検証していきます。