不善の法

 たき (153.193.67.30)  
不善の法とはなんでしょうか?

 

 

不善の法とは、kamma=身口意の行為 のうち、智慧を弱め、心を縛り、蓋をして解脱涅槃という自由な境地から離れさせる、そして後に苦果をもたらすもの、ということです。

 

貪・瞋・痴の三毒や、五蓋、 五下分結、 五上分結などの煩悩も含まれますし、妄語・両舌・悪口・綺語などの口業も含まれます。もちろん、殺生や邪淫も入ります。

 

また、不善の法は貪欲として憂いとして感官から流れ込むとされます。

眼・耳・鼻・舌・身・意の感官を防護しないで住むならば、もろもろの悪しき不善の法が、貪欲として、憂いとして流れ込むことになります。(大愛尽経)

 

それは十二縁起からも明らかにされています。

 

感官(六入)⇒触⇒受⇒愛⇒取⇒有⇒生⇒老死・憂悲苦悩

 

この流れを洞察し、流れを断ち切ることが必要になります。

そうでないと、苦の集積に押し流されてしまうからです。