天上天下唯我独尊の本当の意味

 くり (126.179.116.187)  
ショーシャンクさま おはようございます。
『仏陀の真意』、昨日、読まさせて頂きました。
久しぶりに「(著者が)いいたいことが明瞭にある本」に出合ったっていう感じでした。
ひとつづつの区切りを読み進めるごとに、わたしは「そうか。。」「そうか。。」って思わず口から小さな言葉を出していました。
仏典の引用も素晴らしかったです。
本書を読んで「苦聖諦」とよばれるものが「聖諦」とされる意味が改めて、つかめた感じがいたします。
また、仏陀が菩提樹の下で体得された「無量心」というものが、最後には大乗仏教の起こりにも自然と繋がり、とても気持ちよかったです。
ショーシャンクさまの提唱された「天上天下唯我独尊」の解釈にも感心しました。
「天上天下 唯我独尊 三界皆苦 吾当安此」 その「三界皆苦 吾当安此」と続く部分には、ショーシャンクさまの説を伺って、
無上の理法を悟った仏陀が、人々に伝えるべき旅の途中にあった様子であることが、わたしには目に浮かぶようでした。
まだまだ繰り返し読ませて頂こうと思っています。
この度は善き本をどうもありがとうございました。

 

 

くりさん、こんばんは。

読んでいただきまして、本当にありがとうございます!

第2章で『仏陀の言葉の本当の意味』として、無常、苦、無我、縁起、空、煩悩、業、因果、中道、渇愛、無記、天上天下唯我独尊、戒律、三宝(仏法僧)、解脱という十五個の言葉を取り上げました。

その中で、『天上天下唯我独尊』の本当の意味を書きました。

この十五の言葉すべてそうですが、『天上天下唯我独尊』も、原始仏典から考えた場合、今までの通俗の解釈は全く仏陀の真意ではないのではないかという気持ちが強かったのです。

釈尊が生まれてすぐ、七歩歩いて、『天上天下唯我独尊』と言った、というのは、どこからそのような伝説が生まれたのだろう、と考え込むほど違和感がありました。

無我を説いたと言われている仏陀が『自分だけがただひとり尊い』なんて言うだろうか、という疑問でした。

ただの伝説だよ、と済ます人も多いと思いますが、しかし、仏教の伝説は必ず根拠があります。

その根拠がわかったとき、

『生まれてすぐ』

『七歩歩いて』

『天上天下唯我独尊と宣言した』

この3つの意味がはっきりと分かりました。

すべてに大きな意味があり、仏教の根幹を表わしていると言っても過言ではないものが秘められていました。

 

これからの時代、このように、歴史の堆積物に埋もれていた仏陀の真意が、だんだんと明らかにされていくのではないかと思っています。

私などより何百倍も優秀な人たちが次々と出てきて、本当の『仏陀の真意』を明らかにしていく時代が来るものと信じています。

 

くりさん、とても的を射た感想を書いていただき本当にありがとうございました。