2018-11-09から1日間の記事一覧

仏教についてのひとりごと 6

相応部経典には、十二縁起について次のように詳しく書いてあります。 ある時、世尊は、サーヴァッティに住んでおられました。 その時、世尊は、比丘たちに次のように話しかけられました。 「比丘たちよ、私は汝らに縁起を分別して説こう。 汝らはそれを聞い…

仏教についてのひとりごと 5

>>人はそれぞれの善意で自分の理解できるように理解するので始祖がいなくなれば宗教は大衆化するのは避けがたく、 初期の教えを理解する法脈はひっそりと残ってゆくものかと存じます。>> おっしゃる通りですね。 急速に中身が薄まっていくのは避けがたい…

仏教についてのひとりごと 4

もちろんです。 最古層の仏典スッタニパータを基に考察していますよ。スッタニパータは、『仏陀を歴史的人物として把握するとき、その生き生きとしたすがたに最も近く迫りうる書』(中村元)ですから。 仏陀の直の声を聴こうとすればスッタニパータに依るし…

仏教についてのひとりごと 3

『苦』は、パーリ語でdukkhaですね。dukkhaは、パーリ語辞典によれば、形容詞としては『苦なる 痛苦ある 悲惨な』ですし名詞としては『苦』としか出ていません。 日本テーラワーダ仏教協会のスマナサーラは、著作の中で『dukkhaは、苦ということではなく虚し…

仏教についてのひとりごと 2

仏陀が最も重要と考えていた法は何でしょうか。それは四諦の法だと思います。 『どんな動物の足跡も象の足跡の中に納まるように、あらゆる法は四諦の中に納まる』と仏陀が言われたように、四諦の法こそが、仏陀の教えを集約したものです。しかし、現在の世界…

仏教についてのひとりごと 1

私は、ヤフー掲示板に『仏教についてのひとりごと』というスレッドを立ち上げました。 そして、スレッドを立てた主旨として次のように書きました。 ✳✳✳✳✳ 仏陀は本当は何を言おうとしたのか、が私のテーマです。 仏教経典は膨大で、その理論も多岐にわたって…