縁起

仏陀の説いた縁起とは、苦の縁って起こる原因のことです。

これあればかれがあり、これが生じればかれが生じ
これがなければかれなく、これが滅すればかれが滅す

この四つの定理を使って、苦の原因を究明していきました。

苦の消滅を目指して出家した仏陀は、
これあれば苦があり これが生じれば苦が生じ
これがなければ苦がなく これが滅すれば苦が滅す
というものを徹底的に洞察していったのです。
それが縁起です。

そして、その完成形が十二縁起です。

ゆえに、原始仏典に仏陀が説いている縁起の法は十二縁起を完成形とし五支縁起などの省略形はありながらもすべて『苦の縁って起こる原因』のことです。