2021-05-15から1日間の記事一覧

中部経典『多受経』

中部経典の第59は、『多受経』です。 この経典は、仏陀の教説について弟子たちの間で口論になったときの法話です。 弟子のウダーイー尊者は 『世尊は、楽受と苦受と非苦非楽受の三受を説かれた』と主張します。 大工の棟梁のパンチャカンガは 『世尊は、楽…

長者窮子

『では大乗の修行によって悟った者がどれほどいるか、というと疑問ですね。宮元啓一氏が「大乗仏教の徒で、自他ともに仏となった、涅槃に入ったと認める人が、長い歴史のなかではたして登場したであろうか。答えは、まったく否なのである」と喝破している通…