『仏陀の真意』を出版してから、どうしてももう1冊だけ、世に残しておきたい本があり、そのテーマは『大乗仏教は何故興ったのか』ということです。
『仏陀の真意』の中でも簡単には触れましたが、それは埋もれそうになっていた仏陀の真意、または埋もれてしまった仏陀の真意の復興運動として興ったというのは、私の考えです。
それを詳しく解き明かし、どのような人たちが大乗仏教を興していったのか、どのような理由で興していったのか、を残しておきたいと思っています。
今の大乗仏教で、本当に押し寄せてくる『大乗非仏説』の大波を乗り越えることができるでしょうか。
いま、それに関しての本を何冊か買いました。
その中の1冊は、大竹晋著作の『大乗非仏説をこえてー大乗仏教は何のためにあるのか』です。
帯の推奨文にはこうあります。
末木文美士『大乗仏教は仏教なのか?日本仏教が真に甦ろうとするならば、まず向き合わなければならない深刻な問いだ。』
佐々木閑『「大乗は釈迦の教えではないからニセモノだ」という批判に対して、大乗仏教徒はどう答えるべきか。』
宮崎哲弥『「大乗起信論」真偽論争に終止符を打った稀代の碩学が、大乗非仏説を〈全肯定〉する驚愕の書だ。』