しばらく休んでいましたが、原稿のためにもう一度備忘録を作り始めます。
時間がないので大急ぎでしないと間に合いません。
中部経典第65『バッダリー経』
一時食を拒否したバッダリー比丘の話です。
一時食は、無病、息災であることを仏陀は説きます。
これは、驚くべきことに、今になってやっと、一日に一食だけ食事することの健康効果がわかりつつあります。ほんの数年前までは、とんでもない説でした。
朝食、昼食、夕食と一日三食食べなければ身体に悪いというのが常識でしたし、夷までも、そのように言う医者が大部分です。
しかし、一日一食は確かに健康効果がすごいかもしれません。仏陀恐るべしです。
この経でも、
四禅⇒三明⇒解脱 が出てきます。
詳しくは、第一の禅⇒第二の禅⇒第三の禅⇒第四の禅⇒宿住智⇒天眼智⇒漏尽智⇒解脱
です。
中部経典はこのオンパレードです。
最後に、若い駿馬の喩えが説かれ、十の法が説かれます。
馬の調教師が磨きをかけて、十の部分を備えた、王の使用に耐える馬になるという喩えです。
この『十の法』は非常に重要です。
無学の正見
無学の正思
無学の正語
無学の正業
無学の正命
無学の正精進
無学の正念
無学の正定
無学の正智
無学の正解脱
この十を備えた比丘が、供養に相応しい、世間の無上の福田になるということです。
これは、八正道に、智と解脱を加えたものです。
これは完全な法です。
中部経典第66『鶉喩経』
仏陀に『これを捨てよ』と言われると、『こんな些細なことを言うとは厳しすぎる』として捨てない者がいたようです。
彼らには、その些細な捨てられるべきことが、強い縛りとなっているとして、鶉が蔦によって縛られ死を待つようなものと喩えています。
ここでは、
色界定⇒無色界定 そして、想受滅まで説かれます。
中部経典第67『チャートゥマ経』
これは、極めて珍しい、仏陀が怒った時のことが書かれています。
私は、仏陀が怒ったのはこの経典のエピソードしか知りません。
仏陀が、チャートゥマという場所に住んでいたところ、そこに舎利弗と大目連を主とする500人の比丘たちが仏陀に会うためにやってきました。
やってきた人たちは居住の人たちと喜びの挨拶を交わしました。
高い、大きな声を出して歓迎しました。
仏陀はそれを怒って、居住の比丘たちを追い出します。
そのときに、大事な用件のために会堂にいた釈迦族の者たちが、仏陀に追い出された人たちを許すように説得します。
幼い種が水を得なければ、そして、幼い仔牛が母牛を見ることがなければ、乾いて死んでしまうように、新参の比丘たちもそうなってしまうので許してほしいと。
梵天も同じく同じ喩えで説得します。
それで仏陀は許すことになります。
その後、仏陀は、幼い種の水の喩えにちなんで、水の4つの恐怖、つまりそのために還俗してしまう危険について語ります。
1,波の恐怖 これは、忿悶。息子のような若い比丘から教誡されることが嫌で還俗することです。
2,鰐の恐怖 これは、飽食です。 在家の者が何時でも美味しいものを食べることを見て還俗することです。
3,渦の恐怖 これは、五種妙楽です。五種妙楽を楽しんでいる在家を見て還俗することです。
4,鮫の恐怖 これは、女性を見て、貪りに支配され還俗することです。