koboyukiさん、こんにちは。
仏陀の死後直後、仏教なるものが確立してから、仏陀の教えは捻じ曲がり、仏陀の真意は歴史の堆積物に深く埋もれてしまいました。
無数の経典が創作され、どれが仏陀の肉声に近いものかもわからなくなりました。
しかし、現代になって文献学が発展してきて初めて、どの経典が仏陀の肉声に近いかが分かるようになってきました。
よって、今こそ、仏陀の本当の教えが甦る時だと思います。
仏陀の理法は人類の至宝です。
その至宝を人類は地中深く埋もれさせてしまった。
これを掘り起こして、仏陀の真意に還ろうという潮流がこれから生まれてくると思います。
それは大乗仏教が同時多発的に興ったように、仏陀の真意の復興運動もあちらこちらで興てくるでしょう。そうなってほしいものです。
私が見る限り、仏陀(釈尊)は世界最大の教師です。
無量の大海へと至る筏を残してくれました。
しかし、残念なことに、人類はその極めて貴重な筏を捨ててしまったのです。
地中深く埋めてしまったのです。
仏陀の本当の教えは圧倒的です。
仏陀の真意を知れば、大乗仏典も禅の公案も手に取るようにわかるようになります。
仏陀の真意がわからないときは、大乗仏典も禅の公案も迷路となります。
ご質問の仏教書ですが、私は今までの仏教学者の解釈ではどれも満足できなかったので、解説書より直接『スッタニパータ』や『ダンマパダ』などの原始仏典を読むことが多かったです。
『スッタニパータ』『ダンマパダ』と『パーリ涅槃経』の3冊がとにかく重要です。
『パーリ涅槃経』は岩波文庫『ブッダ最後の旅』として出ています。
この最重要3冊を読んだ後は、相応部経典をおさえると仏陀の真意が身近になります
。
相応部経典は、ちくま学芸文庫『阿含経典』1~3巻(増谷文雄編)がおすすめです。