仏教についてのひとりごと 141

<<これは道徳上の善悪とか、善因善果とか、そのようなこととは違います。道徳というものは人間の頭が作り出したことで、道徳上の善悪で宇宙の法則を説明することはできません。善とか悪とかではなく、人はすべて自分が出した想いや気分を受け取っているのです。私の中では徹底していて、自らに起こることはすべて自分の意識が作り出したものだと確信してます。
と書かれていましたよね。
この意味をもう少しだけかみ砕いて書いていただけたら嬉しいです。>>


ただ無量の精神のみあるのが本来です。
現象は心が現れたものですから、精神が無量にあるとき、現象にも無量が現れます。
しかし、人間は、肉体を持ち感覚を持ったために、限定され欠乏感、分離感を持ってしまいました。
それは経験を経ていくごとに強まっていくため、欠乏感は人間を支配していきます。
現象にも欠乏感、分離感、不調和が現れてきます。
この方向性を『苦の集積に向かっている』と言います。

誰からも愛されるいい人、善人がいます。
親の言うことをよく聞き、他人の言うこともよく聞いて、他者の望みや他者がしてほしいことを自分の気分を犠牲にしてもしてあげる人です。
いつも他者の顔色を気にして、いつもニコニコしてて、『あなたは悩みがなくていいわね』とよく言われる人です。
実社会でもこういう人を見てきました。
しかし、その人は実はうつ病でとても苦しんでいました。
私はこういう例を実社会で何人か実際に見てきたのです。

誰から見ても好かれるいい人、善人が実は非常に苦しんでいる。
それは、他者ばかり気にすることによって自分の気分を損ない続け、心の中に欠乏感が蔓延したからです。
そうすると環境、現象にも不調和なことが現れてきます。
唯心所現だからです。

善人悪人関係なく、すべての人は無量から放り出され、欠乏感を増幅しながら生きています。
その欠乏感を現象で日々受け取り続けているのです。
だから人はすぐにでも無量の方向へ舵取りしないととんでもないことが起きてしまいます。

 

 

~~~~~~

 

 

人は誰も、無量感から離れた不調和感を受け取ってしまう、ということです。

善悪ではなく、人は、依存せず従属せず精神が自由であることが本来であって
主体性をなくしそれから外れてしまうと、その不調和が環境に現れることになるということです。

 

 

~~~~~~

 

 

<<今回、ショーシャンクさんから学んだことは
まさにその探していたことだったのだと思います。
自分の中の疑問が氷解してどこか清々しい気分になりました。
本当にありがとうございましたm(__)m>>


そうですか。そう言っていただければうれしいです。

自分の想いで精神を制限していかないこと、これが大切です。
他人に好かれなくてはいけない、他人に気に入られなくてはいけない、そういう強迫観念をいったん外してみてください。
そして、ゆっくりとリラックスできる時間をだんだんと多くするようにしてください。
他人から気に入られなくても全く関係なく、自分はいい気分でいられるのだということをわかっていってください。

 

 

~~~~~~

 

『スッタニパータ』第四章と第五章が、最古層の仏典であることは仏教界の常識です。
これを否定する仏教学者はいないでしょうね。
最も歴史上の仏陀の肉声に近いものです。

その『スッタニパータ』第四章と第五章では、『信じることなく』と書かれています。
注解によれば『みずから体験したことがらを信じ、いかなる人も信じない』
ブッダゴーサによると『自分の確かめたことだけを信じるのである。いかなる権威者をも信じず、神々をさえも信じない。』と言う意味としています。
『汝もまた信仰を捨て去れ』とも仏陀は言っています。

仏陀本来の教えでは、自分以外の対象を想像、想定して、それに帰依しそれを信仰するという考えは一切ありませんでした。
握った手の中に石があるとして、石があると信じるのではなく、手を開いて石があることを実際に観るのが仏陀本来の教えです。
神仏への信仰や帰依は、ヒンズー教のバクティ、シヴァ神信仰から来たものですね。

 

 

~~~~~

 

『これからは、投稿したいけど出来ないロム専門の人たちに向けて、このスレ消滅まで、ひとりごとを言っていこうと思います。
hanaさんからの質問であった、ベトナムの赤ん坊の講演のことも触れると思います。』
と書きました。

ひとりごとですから、28日のこのスレッド消滅までに自分のペースでぼちぼち書いていきます。

ただ、説明は長くなりますし、それを理解するには必ず知らなければいけないものも多いです。

さっき、その前提として、アインシュタインロマンのことを貼ろうとしましたが、投稿できませんでした。

まずは、その記事をじっくり読んで気づきがあることが必要になると思います。

 

~~~~~~