仏教についてのひとりごと 107

<<●無我=百千万のご先祖さんのおかげ様●無我=実体という永遠に変わらないものは何もなく、他とのかかわりによって存在できる。そうです。私たちの命は、父ちゃん、母ちゃんを始め、その父ちゃん母ちゃん、そのまた父ちゃん母ちゃん……、百千万の父ちゃん母ちゃん、百千万臆の父ちゃん母ちゃんのお蔭様の命。>>

このような日本独自の通俗仏教であなたの心が救われるのであればそれでいいと思いますよ。瀬戸内寂聴に感動する人も多いですし救われる人もいるのですから。それに、感謝することはいいことですから、おおいにすればいいでしょう。
しかし、ここは歴史上の仏陀が本当は何を言ったか、のスレです。

仏陀が言った『縁起』はそのようなものとは全く違います。
『ご縁を大切に』『私たちの命は百千万億の父ちゃん母ちゃんのお蔭様の命』『ご縁によって生かされている。ありがたいありがたい。』
仏陀がいま、これが仏教だと言われたらびっくりしてそれこそ無余涅槃に入ってしまうでしょうね。

第一、仏陀ほど、あなたのいう『ご縁』を大事にしなかった人はいないですよ。
国王の一人息子、皇太子として生まれたのですよ。
国王である父、そして多くの国民がいて、妻がいて、息子も生まれました。
あなたのいう多くのありがたい『ご縁』に囲まれていたのですよ。
そのすべての『ご縁』を捨て去ったのが仏陀です。
国王の世継ぎの責任も、夫の責任も、父の責任もすべて放り出してしまったのですよ。
その仏陀が『私たちの命は父ちゃん母ちゃんのお蔭様の命』『ご縁を大切に』って言ったと思います?

 

 

~~~~~~

 

あなたは、仏陀が本当に言ったことの探究ではなく、自分が築き上げた観念論が絶対正しいことを人に認めさせるためだけに投稿しているのです。

あれほど、スッタニパータの文言を引用して、また多くの仏教学者や仏教書を並べ立てていたのに、すべて論破されると、今度は『行』が大事だという。
しかし、原始仏典が全く分かっていないあなたが、仏陀が言った『いま眼のあたり体得されるこの理法』がわかるわけはないのです。

道に対してもっと真摯になったらどうですか?
道に対して真摯とは、自分が間違っていたらそれを認めて精進するということです。

例えば、今回あなたが挙げた仏陀の文言ですが
あなたのいう二元対立は間違いという理論とは真逆ですね。
「心の汚れから解脱し、心は生存の汚れから解脱し、心は無明の汚れから解脱した。解脱しおわったときに、『解脱した』という智が起こった。『生は尽きはてた。清浄行が完成した。なすべきことはすでなされた。もはやかかる生存の状態に達することはない』と知り終わった」

あなたの二元対立が間違いという理論だと、汚れと清浄を対立させて汚れを捨てて清浄を取るのは間違いだと言ってましたね。
しかし、仏陀ははっきりと、『汚れから解脱し清浄行が完成した』と言ってますね。

また、仏陀は、修行の初期段階で、アーラーラ・カーラーマやウッダカ・ラーマブッタの下で無所有処定や非想非非想処定にすぐ達しましたが、そのような禅定は解脱には達しないと見て、離れていきました。
禅定だけでは、解脱には赴かないのです。

 

~~~~~~

 

 

<<パーリ経典『大品』等が示しているよう、釈尊は、想受滅定を修した後、七日間、解脱の楽を味わいながら、経験的事実をしっかり観察し、自ら開発された「此縁性」という「因果確定法」も照らし合わせて、「縁起の真実」を発見された。
「これがあれば、かれが成立し、これが生ずればかれが生じ、これがなければ彼が成立せず、これが滅すれば彼が滅する」
『スッタニパータ』に説かれる二元対立を超越する「不二中道の智慧」。の「本体なき現象の生成」を、諸行無常諸法無我としてまとめた。縁起(因縁生起)だから無常。縁起(因縁生起)だから無我。それ自身として存在できるものはなく(実体否定)、因縁という多くの関わりにおいて、すべての者は生起する。>>

はい。全部、大ウソです。
『大品』の名前を出しているのであれば、書いてある事実を書きなさい。
あなたは、『大品』の名前を出しながら、そこに書いてない、自分のドグマを延々と書いて、さも最古の仏伝『大品』にその内容が書いてあるように見せかけている。とんでもない謗法です。
仏陀に関して嘘はやめなさい。

『大品』において、仏陀が最初の目覚めの後に観じたのは十二縁起です。
仏陀が『縁起』というときは十二縁起を主とした苦の縁って起こる原因のことです。
あなたがいうような『縁起(因縁生起)だから無常。縁起(因縁生起)だから無我。それ自身として存在できるものはなく(実体否定)、因縁という多くの関わりにおいて、すべての者は生起する。』などということは、『大品』にも『スッタニパータ』にもありません。

あるのであれば、どの箇所か、示してください。