そうなんですよね。
『子供が砂遊びで塔を作っても、仏道を成就する』というように、極めて簡単に悟れるように書いていますね。
『法華経の一句でも受持すれば、その人は大菩薩だ』というようなこともあります。
後世になればなるほど、どんどん簡単になっていくのです。
その究極は、天台本覚思想や親鸞の教えでしょうね。
仏陀はスッタニパータで
『わたくしは、牽引するもののことを貪欲、ものすごい激流と呼び、吸い込む欲求と呼び、はからい、捕捉と呼び、超えがたい欲望の汚泥であるともいう。』
と、いかにその吸い込む力が強いかを語っています。
後世の仏典が言うようなことで簡単に超えられるようなものではないでしょう。
～～～～～
>>愛してはいけない女性が私の胸に泣きながら、飛び込んでくる、それを、どうしてよいかわからず苦しむ。 お前それでも男か、受け入れて面倒を見てやれという声と、お前それでも、法華の行者か、戯けという二心があり、出るのは、せつないため息ばかりが、長い事続いた。 それでも、多少は傷ついたが最後はハッピーエンドで収束できたのは法華経のお陰でした。
なるほど。それは素晴らしいですね。
あなたは真摯な素晴らしい法華経の行者ですね。
私は法華経は本当にありがたいお経と思っています。
華厳経は哲学的な高みや茫洋とした光の大海を見るようでとても好きなお経ですが
法華経は、この穢土を黄金に変えるくらいの力があります。
私はこの２経がツートップだと思っています。
中国仏教史から見ると、華厳経や涅槃経を最高峰とする説が圧倒的に多かったのですが
（南三北七といって、中国の十の説の内、３つが涅槃経を、７つが華厳経を最高峰と捉えます）
法華経を最高とする、天台の五時教判によって日本ではずっと法華経は最も力を持っています。
日蓮によってそれは決定化されますね。
天台の五時教判は、本当によくできた説です。
大乗仏教史で最高峰とされた、涅槃経と華厳経を
華厳経は悟った直後の悟りそのままの教えで純粋ではあるが未熟な教え、
涅槃経は８年間本心たる法華経を説いて、その説き漏らした余りを一夜にして説いた落ち葉拾いのようなお経としました。
ストーリーテラーとしての天台は天才ですね。
それによって、日本の仏教史において、華厳経や涅槃経の評価が非常に低いものになったことは
残念なことですが。
私は今、歴史上の仏陀の真意を研究しているので、大乗仏教について否定的だと思われるかもしれませんが、私は法華経の力や有難さは実感してます。
法華経によって助けていただいたことは多くあります。
３年連続で身延山に行ったとき、どの時も不思議なことがあり、
山全体から受け入れられたと強く感じることがありました。
いまは、歴史上の仏陀の真意を研究したいと思っているので
大乗仏教に厳しい意見も言いますが、大乗仏典を尊敬していることは変わりません。
～～～～～
高原さんでなく私への質問であれば答えますが
① 本年、「十二因縁が分からんので、『教えてくれ』」、いうことで、出て来はったけど、実は、去年、分かってはったん？！
私が書いたのは次のようなことです。
仏陀の死後、人類は仏陀が筏として残した、四諦十二縁起が理解できずに捨ててしまった。
その証拠に、十二縁起を解き明かした人は存在しません。
十二縁起を解き明かした書物も存在しません。
と書きました。
そうすると、あなたが、「自分は解き明かして発表して評判になった」という意味のことを書かれたので「あなたの十二縁起の解釈を聞かせてください」と私は言いました。
今に至るまで、その返事がない状態です。
②ブッダが、筏を捨てたのに、ホワイトボードに書かれた余計な文字を消す方法、知ってはるん？！
私が考えるだけですが
仏陀が筏を捨てたわけではなく、仏陀が残した筏を人類は理解できずに捨ててしまった、ということです。上座部仏教（小乗仏教）も大乗仏教も。
「ホワイトボードに書かれた余計な文字を消す」というのは、高原さんが書かれたことなので
高原さんに直接聞いてください。
～～～～～
いま、過去投稿を遡りましたら、こう書いています。
【私が今までの仏教学者たちによる解釈、仏教者による解釈に疑問を感じるのは
例えば、仏教の根本である十二縁起に関してさえそれを解き明かしてないからです。
仏陀は成道の時に十二縁起を順逆観じられた、とあります。
そこまで重要な十二縁起を、どの仏教学者もまともに解明していませんし
十二縁起を瞑想する人もこの世にいません。】
そうすると、ｈ² さんが『どの仏教学者も、12因縁の解説はしていませんか？！』と書かれました。
私が『ｈ² さんが納得できる十二縁起の解釈があれば教えてください。
私は納得できる解釈に出会ったことがありません。』
ｈ² さんが『小生は、独自解釈をしています。そして、2010年ごろ、ネットで公表し、率直に申し上げて、衝撃を持って迎えられました。
が、中村元が指摘したとおり、「日本仏教は、戒律はサッパリ守られないそうですが、社会的・経済的統制が厳しい」そうで、現在は、無視されています。また、出すかも知れません』
そこで私が『もしよければ、ｈ² さんの解釈を聞かせていただけませんか？』と書きました。
そのままになっています。
あなたがｈ² さんであれば、その答えをお願いしたいところです。
～～～～～
