2021-03-08から1日間の記事一覧

梵天勧請

仏典によく出てくる神に梵天があります。 梵天とは、Brahma で、宇宙の根源、存在の根源たる根本原理のブラフマンが擬人化された、ヴェーダ後期を代表する男性の最高神です。最初期のウパニシャッドの時代には、すでに万物の創造主とされていました。 それが…

七覚支の『捨』

相応部経典第3篇「四つの専念の確立」に関する集成第1章第10節にこうありました。 『四つの専念の確立(四念処)に心をつなぎとめている者には、前後の広大な階梯についての知識が期待される。』として 『身体において、身体を観察しているが、対象とし…

中部経典『布喩経』

中部経典『布喩経』には、歴史上の仏陀の教説を理解するために非常に重要な鍵が多くあるように思えます。 特に、三宝や五根・五力、七覚支、そして四無量心の関係が解読できるので、本当に貴重な経だと思います。 五根・五力は 信⇒精進⇒念⇒定⇒慧 です。 いわ…

四念処

『涅槃へ至る一乗道』と歴史上の仏陀が言った四念処について、今の時点での私の解釈を書きます。あくまでも私独自の解釈ですので、全く間違っている可能性も高いですが、今思っているところまで書いておきます。私は、四念処観とは、身・受・心・法において…

八正道

相応部経典45.1『無明』にこうあります。 比丘たちよ、 無明がまずあって、もろもろの悪不善の法が生じ さらに無慚無愧がこれに従うのである。 比丘たちよ、 無明に従う無智者において邪見は生じる。 邪見によって邪思が生じる。邪思によって邪語が生じ…